経営者のための事業承継とは? Part4

2018年1月15日

こんにちは。

司法書士・行政書士の千葉諭です。

前回のブログでは、主に「事業承継」は、ヒト・資産・経営資源を引き継ぐ上で、その中でも承継の方法に焦点を当てて記載してみました。

今回は、「人的承継」に重要性についてみていきましょう。

 

「事業承継」においては、株式や不動産などの「物的承継」だけではなく、「人的承継」の重要性を十分に理解しておくことが必要です。

経営方針や信用力などの「目に見えない経営資源」も、ある意味においては、人に伴って移転するのですから、これらも「人的承継」に含めるべきでしょう。

 

人的承継

事業承継の話合いというと、どうしても「自社株式」をそう引き継ぐのかがメインとなってしまうものです。

勿論、これらは、贈与税や相続税に直接影響を与えるものですから当たり前なのでしょう。

しかし、事業を引き続き継続する、という観点からすると、事業譲渡が成功を収めるのかどうかは、「人」の承継が上手くいくかどうかにかかっているものと言って良いと思います。

私自身は、税理士資格をもっていませんし、あくまでも税務上とは違ったアプローチをしますから、そのように感ずるのかも知れませんが、贈与税、相続税に匹敵するほど大切なものなんだということは念頭に置いていただきたいと思います。

 

 

人的承継の具体的な考察

現在の経営者の方が事業承継を行い後継者に引き継ぎを行う一方で、幹部や役員、主要な部門の方々も、引退を迎える時期になってきているのだと思います。

特に中小企業では、人との繋がり、そしてマンパワーは大きいので、社長だけでなく、幹部の方々が代わってしまっただけでも、会社と取引先の関係は大きく変わってしまう可能性がありますよね。

ですから。

 人的承継は、社長ご自身に限られず、その周囲の役員や幹部を含めて考えていくことが必要ですし、社長の承継と共に進めていくべき課題です。

特に、一人で全てをこなしているようなスーパー社員(ここではそう呼びます)が会社を切り盛りしている場合には、非常に危険です。

その社員の方が抱えている仕事を分担してうまく各後継者に分掌していくことが必要でしょう。

 

今回は、人的承継の重要性を記載しました。

人的承継にはやはり多くの時間が必要です。

是非、日頃から人的承継の重要性を念頭におかれてみてはいかがでしょうか。

当事務所においては、「人的承継」を含めたあらゆる側面から、事業承継を検討して参りますので、お困りの方は是非、ご相談下さい。

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